反原発自治体議員・市民連盟

第93回東京電力本店前抗議行動に参加  6月2日

6月2日(水)に、第93回東電本店前抗議行動が行われました。多摩川太鼓で始まり、スピーチとコール、日音協のみなさんの歌をはさんで、申し入れ行動も行いました。毎回、2~3の団体から申し入れ書を提出しておりますが、当連盟からの質問には、簡単なものではありますが、毎回、東電原子力広報センターからの回答があります。質問も簡単なものにしていますので、核心をついたものではありませんが、毎回、ホームページに載せておりますので、申し入れ書の質問と回答を合わせてご覧いただき、ご意見・ご感想等お寄せください。


2021年6月2日

東京電力ホールディンクス株式会社
社長 小早川智明 様
                反原発自治体議員・市民連盟
                共同代表 佐藤英行 野口英一郎 福士敬子 武笠紀子

・福島第一原発過酷事故の責任をとり、放射能汚染水は全て、タンク等て保管してください。 ・度重なるセキュリティ上の不備で、稼働を禁じられた柏崎刈羽原発は全て廃炉にしてください。 ・原発過酷事故の賠償・補償も終わらず、事故処理費用が増大している中、東海第二原発への資金援助はやめてください。

5月の質問にご回答をお送りいただきありがとうございました。

『避難計画』は自治体の責任なので関わらない事、『避難訓練』には、スクリーニング等で協力しているとのご回答をいただきました。自然災害でもないのに 『避難計画』の策定が必要な原発は全て廃炉にし、完全な廃炉までは、放射能流出事故が起こった場合には、スクリーニング技術を修得した東電社員が、直ちに避難先に駆け付ける体制を維持しておいてください。
4月13日、菅首相は福島第一原発の放射能汚染水を薄めて福島湾に放出すると発表しましたが、許される方法ではありません。この10年で好転しつつある福島の自然環境と評判を台無しにするものです。しかも、他の原発からもトリチウム水を放出しているから心配ないと説明して、国民をだまそうとしています。貴社東電も口をつぐんでいますが、通常の原発稼動によって出るトリチウム水(これも海に流してはいけないもの)とは全く違う汚染水です。核燃料デブリに触れて各種の核物質が溶け込んでおり「核物質除去装置」で処理しても完全に除去できない『核物質だらけの汚染水』であることを隠していて、麻生大臣は飲めるとまで言ったのです。
さらに、菅首相は昨年10月26日、2050年までのカーボンニュートラルを宣言し、臆面もなくもなく『発電時にはCO2を排出しないクリーンなエネルギー』と言って、原発を続ける『エネルギー基本計画』を策定しようとしています。10年前の原発事故を収束することもできず、放射能汚染水も核廃棄物も保管する場所がない国で、原発を続けられるはずがありません。
そして、周知のように貴社東電は4月14日、原子力規制委員会に柏崎刈羽原発の運転を禁じられました。更田委員長は会見で「運転停止命令は1年以内と決まっているが、今回は期限がない。前例のない処分を受けた事を、東電は受け止めてもらいたい。」と述べています。原発を安全に運転できる資格がないと判断された貴社東電は、柏崎刈羽原発の廃炉を決断すべきです。以下の質問にご回答よろしくお願いいたします。

【質問】
周辺自治体の放射能流出事故のための『避難訓練』では、スクリーニング等で協力しているそうですが、この10年間に、福島県と新潟県で何回のスクリーニング訓練を行いましたか?

東京電力の回答(6月28日)